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「よく生きる」

自称辣腕経営者が人間や社会について淡々と語ります。代官山と港区海岸のタワマンに住んでいます。京大法学部在学中には有名予備校で講師をしていたので、外国語や教育について特に関心があります。

ハイデガー

私がたびたび引用する哲学者ですが、マルティン・ハイデガーという人がいます。

 

もうなくなっておりますが、20世紀最大の哲学者と言われています。

 

原書の『存在と時間』は非常に難しいので、まずは解説本で齧るのもいいでしょう。

 

https://www.amazon.co.jp/ハイデガー哲学入門──『存在と時間』を読む-講談社現代新書-仲正-昌樹/dp/4062883414

 

私ごときが偉そうに要約するのも気が引けるのですが、ハイデガーが一番言いたかったことは、「ほとんどの人間は死ぬ事から目をそらして生きている。しかし本当に充実した生を生きるためには常に死を意識することが大切だ。」という非常にシンプルなことだと私は思っています。

 

ハイデガーは死から目をそらして快楽にふけっている人を「ダスマン」と呼びましたが、われわれは日常生活でダスマンに堕しているのが実情です。

 

マウンティングだ、カーストだ、と私もなかなかくだらないことを永遠と話していますが、結局のところ、そういったくだらない話をしてしまうのも「死」というとてつもない恐怖から目をそらしているからでしょう。

 

本当に自らの死について深く考えて真摯に受け止めていれば、日々の生き方も変わります。

 

人間の致死率は100%。

 

よく「余命○○年」と言いますが、われわれは生まれた瞬間に余命100年なり、余命90年なり、と人生のタイムリミットはあらかじめ決まっています。

 

明日死ぬのか、30年後に死ぬのか、の違いがあるだけで、われわれは誰一人死刑囚と何も変わりません。

 

このあたりまえの現実から目をそらさないことが「よく生きる」ための必要条件と言えそうです。