読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「よく生きる」

自称辣腕経営者が人間や社会について淡々と語ります。代官山と港区海岸のタワマンに住んでいます。京大法学部在学中には有名予備校で講師をしていたので、外国語や教育について特に関心があります。

万能感という恐怖

「万能感」という言葉があります。

自分は正しく、世界は自分を中心に回っているという感覚です。

心理学の用語らしいですが、社会生活を営んでいると「万能感の塊」のような人間にたまに出くわします。

大体そのような方は、割と社会的地位が高い年配の男性とその配偶者です。

具体的な素性は伏せておきますが、ちょっと偉い還暦位の年齢の方で仕事で関わりがある人なんですけど、とある時「あいつは僕に意見を言うんだよ」とフクれていました。

心の声に翻訳すると「あいつはたいしたことないくせに偉い俺様に向かって歯向かってきやがる」という趣旨です。

怖いものです。

「意見を言われる」だけでここまで不快というのは、まさに万能感の塊でしょう。

だいたい、「正しい意見」を言われて反論できないからこそフクれているわけですから(あまりにトンチンカンな意見なら堂々と反論できるはずです)、本当はその意見を素直に聞くべきなのです。

それを素直に聞けないのは「俺様は偉い、俺様は絶対に正しい」と完全なる万能感を持っているからです。

たまたまちょっと特定の分野で偉いからといって何事においても正しくそして偉いはずがないでしょう。

また、似たような話があります。

恵比寿にあるレストランで、3ヶ月ごとに料理長が変わるお店があります。

どうやら従業員に聞くと、オーナーがとてつもなく万能感が強い人で「私は絶対に正しい」と従業員に絶対服従を強制するのです。

次々に従業員がやめていくわけですが、そのオーナーは何があっても絶対に意見を曲げません。

3ヶ月ごとに料理長が変わるのも、「あいつらが間違っている」と絶対に自分の非を認めません。

このオーナーは元エリートサラリーマンなので、心の底では飲食店の従業員等を小馬鹿にしてるのが発言の節々に出ています。

「飲食の人間なんてバカだから」といつかポロっと言っていました。

これが万能感です。

自分が他の業界でちょっと偉かったから、いかなる領域でも偉いと
勘違いしているのでしょう。

こんなに万能感が強いと従業員もそれはついていけないですね。

万能感が高い年配の方ほど社会的な害悪はないですが、もはや還暦ぐらいまでに直せなかった性格は永遠に治る事はないでしょう。

「自分はたまたま特定の領域でちょっと優れているだけ」という謙虚さも若い時から持っていないと、人間として腐りますからね。