読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「よく生きる」

自称辣腕経営者が人間や社会について淡々と語ります。代官山と港区海岸のタワマンに住んでいます。京大法学部在学中には有名予備校で講師をしていたので、外国語や教育について特に関心があります。

悪いことをしているという規範意識

「自分は悪いことをしていない清廉潔白な人間だ」と考えていらっしゃる方もいるでしょうけど、厳格に因果関係を考えていくと、自分が直接的に悪いことをしていなくても、悪いことに乗っかかっていない人間はほぼいないでしょう。

例えば、ユニクロの洋服や板チョコは発展途上国の人間のとんでもない搾取のもとに成り立っています。

搾取の因果関係があまりに離れているから罪悪感が感じられないだけで、ユニクロの洋服や板チョコを買っているだけで広い意味では悪の親玉と共犯関係にあります。

AVでヌいたことがある男性諸氏も、AVの犠牲になっている女の子に対する加害行為に加担していると言えます。

「自分は悪いことをやっていない」と考えてるとしたらそれはかなりナイーブな人間と言わざるを得ないでしょう。

世界の隅々とわれわれは、極めて細い因果関係の糸でですがすべてつながっています。

しかし、あまりにもその因果関係の糸が細すぎて遠すぎるがゆえに「規範意識」が麻痺してるだけです。

「自分は悪いことなんてしてない」と考えている人間ほどずうずうしい人間はいないかもしれません。

少なくとも自分は、ユニクロの製品やチョコレートを買ったり、アマゾンの製品が送られてくる時の配達員の辛そうな顔を見ているときに途方もない罪悪感と感謝の念を感じながら生きています。

「これを作ってくれた人、ごめんな。でも俺はそこまで利他的でやさしくないんだよ」と心の中で謝りながら。