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「よく生きる」

自称辣腕経営者が人間や社会について淡々と語ります。代官山と港区海岸のタワマンに住んでいます。京大法学部在学中には有名予備校で講師をしていたので、外国語や教育について特に関心があります。

敵に塩を送るビジネス

私が不思議に思っているビジネスがあるのですが、わりと売れている作家さんが「こうやったら本が出せる」系のセミナーをやったり、医者や行政書士が「こうやったら開業して儲かる」的なセミナーや塾をやったりしてしています。

講師養成講座が20万円だったり、という記事も拝見しました。

しかし、冷静に考えてみたら、こういったビジネスは原理的におかしいわけです。

一軍のレギュラーのプロ野球選手が二軍の選手に「どうやったら活躍できるか」をお金をとって教えるのが明らかにおかしいように(もし本当に教えて効果があるなら受講生は「自分を脅かす存在」になるわけで、そんな神様みたいな善人はいないでしょう)、こういった「敵に塩を送るビジネス」は全てインチキです。

こういったビジネスが成り立つ理由は

・そもそもちょっとセミナーを聞いた位では実際には役に立たないから安心して教えられるからから(もしそのセミナーを聞いたら受講生が自分と同じポジションになるならそんなセミナーやらないでしょう。)

・(上とちょっと重なりますが)能力の「属人性」が高く、どうせ教えている自分と同じレベルには到達しないことがわかっているので安心して教えられるから

と言えます。

有名な講師が他の売れてない講師に有料のセミナーをやったりしたりするのも、「絶対他の講師が自分には追いつけない」と属人的な能力に自信があるからです。

逆に、属人的ではない(誰でもできる)、割と伝授しやすい「本当に裏技みたいなノウハウ」があるなら、たかが10万や20万でそんなの教えるわけがないでしょう。

どちらにせよ絶対に胡散臭いファクターがあるわけです。(=教えてもたいして意味がないから教えているか、本当に役に立つ情報は隠してるか、のいずれか)

私がこの手のビジネスで唯一信じるのは「私はもう引退するから後進に今まで私が培ってきたものを伝えたい」というケースだけです。

同じ土俵でこれから勝負する人間に本当に役に立つ情報を教えるような善人がそんなにいるはずがありません。

「敵に塩を送るビジネス」はすべてインチキです。