読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「よく生きる」

自称辣腕経営者が人間や社会について淡々と語ります。代官山と港区海岸のタワマンに住んでいます。京大法学部在学中には有名予備校で講師をしていたので、外国語や教育について特に関心があります。

学力に関する議論

今週はセンター試験みたいですが、そのセンター試験もあと数年で終わるらしいですね。

知識偏重のペーパーテストオンリーの選抜方式を改めるために廃止されるとか。

しかし、そもそもペーパーテスト中心の選抜方式がほんとに悪いのか?

これはなかなか難しいところです。

この手の学力や教育に関する議論は「感情論」になりやすいからです。

日本で教育を受けている限り、自分がペーパーテスト中心の教育の「勝ち組」か「負け組」かが明らかですから、どうしても議論にバイアスがかかります。

自分が勝ち組の人間はペーパーテストを肯定したいでしょう。

とりわけ、運動音痴で見た目も冴えず、高校時代は童貞&ガリ勉の高学歴な人間は「ペーパーテストでは人間の能力は測れない」という意見は感情的に受け入れがたい。

自分を唯一肯定してくれて他人に威張れるネタが「テストの点数」だからです。

逆に(ほとんどの人がそうでしょうけど)ペーパーテストで結果が出ずに現在社会で活躍できていない人間から見ると「ペーパーテストでは人間の能力は測れない」という言説は「メシウマ」です。

現在の惨めな自分を肯定してくれるからでしょう。

このように、学力系の議論というのは冷静な議論をすることが難しいのです。

ちょっと今回の話とはズレますが、「知能は遺伝で決まっている」という言説も大衆のバイアスによりなかなか受け入れ難いわけですけれども、これもほとんどの人の感情が支持しないからでしょう。

しかし、大切なのは自分を肯定してくれるバイアスまみれの議論ではなく、「未来の子供たちにとって本当に良い教育や選抜方式(そんなのひょっとしたらないのかもしれませんが)は何なのか?」を私情を入れずに冷静に話し合うことです。