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「よく生きる」

自称辣腕経営者が人間や社会について淡々と語ります。代官山と港区海岸のタワマンに住んでいます。京大法学部在学中には有名予備校で講師をしていたので、外国語や教育について特に関心があります。

ディスカッションについて

よく日米の教育を対比して、「日本人はディスカッションをする力が足りない」という浅い意見を言う人がいます。

しかし、私から言わせると

思考の9割は知識

であり、ロクに知識のない人間同士が議論をしたところで時間の無駄とまでは言いませんが、費用対効果は悪いでしょう。

大体自分が思いついたと(自分で)思っていることの99%は先人が既に答えを出していることです。

人間は自分が思っているほど賢くありません。

たいがい先人や偉い先生が、自分が考えてることの答えをすでに出しています。

もちろん「偉い人が言っているから」という権威主義は思考停止の温床ですが、ほとんどのケースにおいて、「自分が思いついたこと」の大半は別にすでに誰かが答えを出している問題です。

これは学術的な分野に限らず、料理や音楽などあらゆることに言えるでしょう。


また死刑廃止の問題や原発問題のように、「確固たる答」がない世界ですら、「論点整理」は常にえらい学者さんたちによってされていますから、ある程度思考の方向性というのは定まっていますし、そういった整理された論点を知識として知ることなく独力で考えるのは愚かなことです。

私がこのブログで言っていることも、かなりの程度は私がすでに読んできた本の著者に負っています。

また、私が参考にしている本の著者ですら、先人の知恵を拝借しているわけです。

ニュートンの有名な言葉がありますよね。

「私が遠くを見渡せるのは、巨人の肩の上に乗っているからだ」

ニュートンですらこうなわけです、いわんや我々凡人が自分一人で考えてもたかが知れてるでしょう。

「自分の頭で考える」という発想に逃げずに、本を読んだり他者から地道に学んだりする泥臭い作業なくしなやかに考えることはできません。

思考の9割は知識です。