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「よく生きる」

自称辣腕経営者が人間や社会について淡々と語ります。代官山と港区海岸のタワマンに住んでいます。京大法学部在学中には有名予備校で講師をしていたので、外国語や教育について特に関心があります。

医学部志向

Yahoo!ニュースで、高校生の成績上位者が医学部に行く傾向について橘氏が嘆いていましたが、私はあえてひねくれたことを思ってまして、別に成績上位者が医学部にステータス目当てで行くことをあまり悪く思いません。

そもそも冷静に考えてみてください。

世の中のどれだけの人が仕事を深く深く考えて選んでいるのでしょうか?

「まぁ俺の能力ならこの会社」
「俺の能力ならこの仕事」

という程度の動機で仕事を選ぶのがむしろ普通ではないですか?

そして、そういった動機で仕事を選ぶのは決して悪いことではなくて、しっかりと責任を持って対価に見合った仕事さえしてくれたらまるで問題はありません。

皆さんがもし手術をするとして、どちらのお医者さんに手術をしてもらいたいですか?

・非常に有能だけど医者としての志が低い医者
or
・非常に無能だけど医者としての志は非常に高い医者

言うまでもありませんね。

結局仕事とは結果であり、きちんと結果さえ出してくれたら志があろうとなかろうとそんなことはどうでもいいのです。

別に偏差値が高いから医学部に行ったとしても、仕事は仕事としてきちんとやってくれたら別に私は何の問題もないと思います。

大体「たいして医者や医学に興味がない奴が医学部に来るなよ、偏差値が高いからって」という主張は医学部だけにあてはまることではありません。

これはそもそも日本の受験システムや偏差値教育に問題があるわけで、「医学部固有の問題」ではないでしょう。

文系だって、東大法学部と東大経済学部を選べるならほぼ全ての学生は前者を選ぶに決まっています。

早稲田の政経と商学部を選べるなら100%前者を選びます。

なぜなら偏差値が前者の方が高いからです。

嘆かわしいことに、偏差値が極めて万能な尺度として世の中に流布している以上、「あえて低いほうを選ぶ」ことはどうしてもピアプレッシャーを考えるとできません。

「偏差値が高いから医学部に行く」生徒だけを責めるのもおかしな話です。

将来の展望ややりたいことなども全く考えずに、ただ偏差値や点数で進路を決めなくてはいけない現行制度に問題があるわけです。

私は度々このような話をしてるので誤解されがちですが、別に私は受験や偏差値教育を100%肯定してるわけではありませんし、むしろ非常に批判的に捉えています。

問題の根源は医学部だけではなく日本の受験システムそのものでしょう。