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「よく生きる」

自称辣腕経営者が人間や社会について淡々と語ります。代官山と港区海岸のタワマンに住んでいます。京大法学部在学中には有名予備校で講師をしていたので、外国語や教育について特に関心があります。

日本人の法意識

鳴り物入りで始まった法科大学院も混迷を極めています。

私もその筋の専門家ではないのですが、この体たらくは外から見ていてもひどい。

しかし、表層ではなく問題の根本がどこにあるか分析していくと、やはり「日本人の法意識」でしょう。

岩波新書から川島武宣先生の「日本人の法意識」という名著が出版されていますが、いかんせん日本人は裁判が嫌いです。

「裁判沙汰」というくらいですから、とにかく裁判所というのは忌避される存在なのでしょう。

しかし、本来裁判というのは「権利の行使」のためのプロセスであって、悪い事でも何でもありません。

それでも日本人はとにかく裁判というものを嫌がります。

この「日本人の法意識」を無視して法科大学院を設立し、法律家の数を単純に増やそうとしたのが諸悪の根源のような気がします。。(単純に予備校を潰そうとした面もあるのかもしれませんが)

「アメリカのように法律家の数が増えれば、裁判所や法律事務所の敷居が下がり、訴訟数そのものが増えるだろう」という読みは完全に外れたと言っていいでしょう。

法律家の数が増えたわりには、訴訟件数はそんなに増えてないですからね。

やはり社会システムや制度の根幹には「意識」がある、というオグバーンの話をちょっと思い出してしまいました。