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「よく生きる」

自称辣腕経営者が人間や社会について淡々と語ります。代官山と港区海岸のタワマンに住んでいます。京大法学部在学中には有名予備校で講師をしていたので、外国語や教育について特に関心があります。

平等とカースト

ちょっと偽善者ぶってますが、私は「公平」、「平等」という言葉には非常に敏感です。

しかし、よくよく考えてみると、カーストやマウンティングと平等という概念は原理的には矛盾しています。

マウンティングは、ある種人間の本能です。

小学生の子供でも「周りの子供より優れていたい」という願望は必ずあります。

社会哲学が自然科学とはまた違う難しさがあるのは、原理的に矛盾する対立利益を絶妙な塩梅で取る必要があるからでしょう。

われわれは一方で平等でありたい、と願い、そして世界平和を希求してるでしょう。

しかし、他方で我々は、どこかで「自分『だけ』他者より優れていたい」、「自分の家族『だけ』にはおいしいものを食べさせたい」というエゴがあるわけです。

そのエゴが肥大した結果が、世界大戦であり、核戦争であり、南北問題でしょう。

『道徳感情論』でスミスが記述しているほど、我々の他者への共感能力は高くないのが実情です。

たしかに、他者への共感能力がないわけではないですが、どこまでいっても他人は他人です。

熊本地震で資産の10パーセント程度を募金した人を私は知りません。

やはり我々は「自分だけ得をしたい」という気持ちがどこかにあります。

公平・平等ということについて考えるにつけ、人間のいやらしい本性について考えざるをえません。