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「よく生きる」

自称辣腕経営者が人間や社会について淡々と語ります。代官山と港区海岸のタワマンに住んでいます。京大法学部在学中には有名予備校で講師をしていたので、外国語や教育について特に関心があります。

数字という魔力

数字というのは本当に恐ろしいもので、あらゆるカオスを秩序づける働きがあります。

日本人は特に数字が大好きですね。

年収
点数
ブログの読者数
「いいね」の数
年齢
売り上げ

etc

なんで今こんなことを思いついたのかと言うと、たまたま今しがたブログのアクセス数を確認していたからです。

「1万PVきたー!」とか、「アクセス数伸びないなぁ」とかたまに思ったりしますけど、数字を気にしてる瞬間、私は何も本質が見えていません。

何事も「実際の姿」というのは複雑系で、数字は表層に現れた現象でしかありません。

たとえば、飲食店で売り上げが20万円から10万円か、なら当然数字的には前者の方が良いでしょう。

しかし、「本当に満足してる人」の数が実は後者の方が多かったとしたら、何がいいのか複雑になってきます。

本の出版にしても、単純に1万冊売れるか、3000冊しか売れないか、なら前者のほうがいいに決まっています。

しかし、1万冊売れたものの、最後まで読み通して本当に良いと思ってくれた人が500人しかいない本と、3000冊しか売れないものの買った人全員が満足してくれた本。

どちらがいい本と言えるでしょうか?

このように、数字というのは複雑な事実の一部を切り取ったものでしかないのですが、その便利さゆえに皆さん数字の魔力の虜になるわけです。

特に都会の人間が年収や偏差値が好きなのは、やはり幸か不幸か、乱暴にカーストや秩序を作り上げるからでしょう。

年収300万円で幸せな人も年収2000万で不幸せな人もいるわけですが、数字によって「表面的な幸福感」を計ってわれわれは勝手に「あの人いいよな」などと判断しているわけです。

数字なんて複雑な全体の一部しか表していない、という事実は忘れたらダメですね。