読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「よく生きる」

自称辣腕経営者が人間や社会について淡々と語ります。代官山と港区海岸のタワマンに住んでいます。京大法学部在学中には有名予備校で講師をしていたので、外国語や教育について特に関心があります。

「好きな仕事と合成の誤謬」

よく「好きなことを仕事にしたほうがいい」という呑気な意見を聞きます。

私が疑問なのは、「好きなことを仕事に」と言いたがる人間は「誰に対して」言っているんだろう、という点です。

「社会一般」にもし言っているとしたら、「ほんまもののバカ」です。

なぜならば、社会は「生活のために嫌々する仕事」で回っているからです。

好き好んで、道路工事をしたり、飲食店で皿洗いをしたり、タクシー運転手をしたり、コンビニやスーパーでレジを打つ人間がどれだけいるでしょうか。

しかし、こういった「誰もやりたくない仕事をやる人」がたくさんいるから社会は回っているのです。

少なくとも私は幸運にもそういった仕事をしなくてすみました。

しかし、それはたまたま運がいいだけであって、一般論で「好きなことを仕事にしたらいい」なんて言えるはずがありません。

経済学で「合成の誤謬」という言葉がありますが、社会の全員が「好きなことを仕事に」したら社会は崩壊します。

そういった現実があることを直視した上で、「好きなことを仕事に」と言ってる人は発言してるのでしょうか?